社長のつぶやき

設計のためには書籍がたくさん必要ですか?

規準書がたくさん必要なんです。

構造に限らず設計を業として行っている場合、その指針となる書籍は必ず存在していると思います。
こと、建築構造においてはその構造種類毎に規準書があり、例えば20m以下の鉄筋コンクリート造(RC造)建築物の構造設計において必要な内容が書かれている図書としては、

鉄筋コンクリート構造設計規準・同解説(日本建築学会)
建築基礎構造設計指針
建築物荷重指針・同解説
鉄筋コンクリート造配筋指針・同解説
建築構造設計指針(東京都建築士事務所協会)

最低限この程度は無いと全く仕事になりません。

ちなみにどの書籍も500ページ以上はあるんじゃないでしょうか。値段も1万円弱。こんなのが約10年以内毎にバンバン発行されます。うちには鉄筋コンクリート規準だけでも、ぱっと見ると4冊あります。(同じ物ではないですよ)

その他にも、建築物の構造関係技術基準解説書公共建築物工事標準仕様書なども無いと困ります。さらに、理解力や記憶力のとぼしい設計者(私)としては、その他参考にするための書籍(いつも教科書といっている)やらQ&Aの本、こつこつ集めた資料集などなど。これらもないと仕事になりません。これら書籍を1日中パラパラ見ながら、作戦を練ることも良くあります。

もう少し規模の大きな建物の場合は、

鉄筋コンクリート造建築物の終局強度型耐震設計指針・同解説
鉄筋コンクリート構造保有水平耐力計算規準(案)・同解説

なんかも必要になります。

他の建築物も同様で、代表的な物で、

壁式鉄筋コンクリート造(WRC造)
鉄骨造(S造)
鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)
木造

などがあり、それぞれ数冊は関連する書籍があります。
数えたことはないですが、うちの本棚にも全部で100冊以上はあるんじゃないでしょうか。

廃盤がつらい。

最近(といっても10~20年単位)は廃盤の書籍(大臣官房なんちゃら)がたくさんあったり、
今まであった記述が無くなっていたりします。(鉄骨設計標準図なんかもかなりいたい)ここで削除されている内容はかなり重要だと思っていて、建築物の場合メインフレームや主要な部材は当然構造計算により断面形状を決めていますが、多様なデザインや納まり形状を全て計算で、、、とはならないのが現状です。(いわゆる一般構造、仕様規定など。)


その辺りを補完していた特記仕様書にその補強筋の内容が削除されているので、構造計算で求める具体的手法が無い?ような増コン補強筋の鉄筋径などは、

昔であれば、
ここには無筋だとひびが入るし当然配筋しないと!→どんな鉄筋を配筋する?→大臣官房の仕様書参考に!
であったのですが、

これからは
ここには無筋だとひびが入るし当然配筋しないと!→どんな鉄筋を配筋する?→どうしよう。(特に現場でね)
となってしまうかもしれません。

逆に東京都建築士事務所協会の構造設計指針の特記仕様書はあまりにも細かくなりすぎて、ちょっと使いにくかったりします。なので、古い仕様書を直して使ったりしています。

確かに建築技術の進歩はあると思うので、ある程度は細かくなってきてもしかたがないのでしょうが、木を見て森を見ずのようにならなければいいのですが。

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