社長のつぶやき

26階建て直し!?

大成建設の工事監理ミス?柱の傾き21mm?

ずさんな品質管理が生んだ大成建設の施工不良、柱の傾きは最大2.1cmの基準超過 | 日経クロステック(xTECH) (nikkei.com)

ピサの斜塔は一応安定?

この話をTVのニュースで聞いたとき、直感として「工期が短いためだろう」と思いました。

こんな高層に関わったことは全く無いため、あくまで素人的な見方です。以降の内容も同様ですのでツッコミ無しで。。。

26階のうち15階まで鉄骨とデッキコンクリート完成、残り11層、工期残り11ヶ月。
なんだか厳しい感じがします。超高層鉄骨ってこんな感じなんでしょうか。
外装もまだの様ですしオフィス内装であれば潰しも効くかもしれないものの、上部階はホテルですから。。。
(あくまで素人考)

ズレ寸法は最大21mm

「柱全長に対し基準値よりも数ミリ傾きが大きいものがある」
その値が21mmのようですがこの値がどうなのかイマイチピンときません。

JASS6では、建物の倒れと柱の倒れが規定されている「よう」です。
(実はJASS全般なんですが、建築設計ではあまり馴染みがないんです。ゼネコンの方のほうが詳しいと思いますし、間違い勘違いなどもあるかも。)

パッと聞くと、柱の倒れ e≦H/1000かつe≦10mmのような気もするし、
柱全長と言っているので 建物の倒れ e≦H/4000+7かつe≦30mmのことなのかもしれません。

現状15階、高さは分かりませんので、階高3.5m程度としたとすると、

3500×15=52500mm
柱継10500とすると5節

case1 柱の倒れ
e1=10500/1000=10.5mmかつ10mm
21mmなので11mm余計に傾斜している?

case2 建物の倒れ
e=52500/4000+7=20.125かつ30mm
e>21mmで0.875mm余計に傾斜している?
ちなみに、e=e1+e2+e3+e4+e5
(そもそも高さ不明なので、数値にそんなに意味はありませんけど。)

流石にcase1は無いように思います。。。
case2は節毎の倒れなので、良い悪いで行けばあまり望ましくないかもしれませんが、早い段階で調整可能?(この辺りもあまり明るくないので良く分かっていませんが。。。だって、設計では傾斜など。。。。。)な気もする。。。。

よくわかりませんが。。。

結局詳細や原因は不明ですが、「15階まで立ち上がった地上部分全体と地下の一部を撤去したうえで再構築」とあるため、柱のすえ付け面の高さが数か所下がっていたとか、地下部分施工における鉄骨柱ベース高さのズレにより、各節毎一定方向に少しずつ傾斜してしまって、この先修正不可能との判断に至った。そんな気もしますが。。。

やっぱりよくわかりません。。。
ただ、工期があまり無かったであろうことと、NTT都市開発の担当者がキレッキレだったことだけは何となく分かります。

解体と言っても簡単にはいかないはずですし、材料の再利用もどの程度可能なものか全く分かりません。兎にも角にも建て直すなど、スーパーゼネコンでなければなし得ないウルトラC案件ということですね。

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